(VOVWORLD) - 2022年、北部タイグエン省の茶の生産・加工から得られた収益はおよそ5億ドルに達しました。OCOP製品の基準を満たす茶の製品の生産や貿易、特に電子商取引の促進により、今後、茶産業の収益を10億ドルにするという目標の達成が期待されています。
タイグエン省の特産品にOCOP 製品として認証されたお茶です。お茶生産への先進的な科学技術の適用や生産量の多い茶葉の品種の栽培、VietGAP=農業生産管理基準に基づく生物農薬や有機肥料の使用により、茶葉の価格は2,3倍増加し、茶農家は安定した収入を手にしています。
OCOP製品として認定された茶は安全基準に従って管理され、市場への出荷に際し、証明書を発給されます。タイグエン省農林水産物の質管理支局のブ・バン・ファン支局長は、「OCOP製品の質の確保が課題となっている。生産協同組合や企業が自己認識と責任感を高め、質の確保に関し、規定を順守すれば、OCOP 製品の価値向上や国内外の市場におけるシェアの拡大が図られるであろう」との見解を示し、次のように語りました。
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「製品の認証に対する監視を強化し、質の確保を目指します。当事者は認証された製品が大きな利益をもたらすと認識し、自らの製品の保護や規定に基づく生産に取り組んでいます」
タイグエン省は国内最大の茶の産地であり、栽培面積はおよそ2万3千ヘクタールで、年間の茶葉生産量は24万トンを超えています。現在、タイグエン省の茶の製品は国内63の省・市、および複数の国に出荷されています。OCOP製品の認証を受けた茶は普通の茶より価値が高いものの、その栽培面積は省内の茶葉のおよそ10%しか占めていません。また、タイグエン省の茶産業の収益は低く、茶産業の生産とバリューチェーンの間の連結が緊密になっていないことが原因です。さらに、タイグエン省の茶は主に原料として外国に輸出されており、その価格は世界市場での取引価格のわずか60%にしか相当しません。
タイグエン茶協会のグエン・ティ・ガ会長は茶の輸出を促進するため、原料生産地域や耕作、収穫を監視する必要があると明らかにし、次のように語りました。
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「OCOP製品の生産業者は大規模な市場で自らの製品を販売したがっています。また、消費や原料生産地域の拡大を計画しており、製品の質の向上に取り組んでいます」
今後、茶の生産と加工による収益を10億ドルにするという目標の達成に向け、タイグエン省は貿易の促進や包装のデザインなどで生産協同組合や企業を支援しています。農業農村開発省・農業貿易促進センターのグエン・ミン・ティエン センター長は次のように話しました。
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「電子商取引やソーシャル・ネットワークを通じた売買を促進しています。今月中に若者に人気の動画ソーシャル・ネットワーク「TikTok(ティックトック)やベトテル郵政株式会社ベトテルポストなどと協力合意書を締結し、OCOP 製品の貿易促進に取り組んでいきます」
現在、タイグエン省は茶の植え付けから、手入れ、収穫、保管、加工、包装、販売までのバリューチェーンの構築、原料栽培地域の拡大、国家基準を満たす製品の生産に力を入れており、収益を10億ドルにするという目標の早期達成を目指しています。